>>>>>> 雨の中の屋上


フリック>…………。(ポタリ、ポタリと濡れて滴り落ちる水滴を拭おうともせず、ぼんやりと肌寒い雨の中立ち尽くす)

フリック>(水滴が城壁に吸い込まれるのを何となく見ながら、城壁に寄りかかり、天を見上げてずるずると濡れるのも構わず腰を降ろして項垂れる)このまま…いたら風邪引くだろうな…(苦笑し、天を見上げて)

ルック>(フリックの後方、戸口の近くに気配無く現れる。降りしきる雨の中にも関わらず、衣服は濡れていない。言葉をかけるわけでもなくそのまま彼を眺め)

フリック>……。(気配に気付くことなく、ただ、ボンヤリと降りしきる雨を瞳を閉じて浴びる)


ルック>(……コツ…とわざと音を鳴らしてフリックの方に歩み寄る)……何、してんの?(数歩の距離を開けて立ち止まり見下ろし、呆れたような声をかける)

フリック>んぁ…?ああ、ルックか……(呆れられた声色に苦笑し、瞳を開けてルックに視線を向ける)……何って、見ての通り、だがな…。馬鹿みたいに雨に濡れてるんだよ…。

ルック>……アンタが馬鹿なのは知ってるよ(つまらなそうに眉を潜め)…そんなわかりきった事を聞いてるんじゃなくて、理由も無くそうやってるなら本当のキチガイじゃない…?(城壁に近寄りフリックの隣にもたれる)

フリック>おい…、お前も濡れるぞ……?(隣にもたれるルックに困惑し、声をかけるが、ふぅ、と息をついてまた視線を天に上げて)理由もなく、か…。キチガイも酷いが、馬鹿はないだろう……?(掠れる声で笑ってルックを見る)そうしたい気分だったんだよ……。今日は。(あえて核心に触れず、苦笑してまた瞳を閉じ、空を見上げ)

ルック>僕の何処が濡れてるって…?(目の前に移動してしゃがみ視線の位置を合わせ)……どう考えても利口には見えないからね。……何を思ってるのか知らないけど、そうやって…1人で思い込んでる様も僕に言わせれば間抜けだよ…(フリックの濡れた前髪に手を伸ばして触れる)

フリック>利口まではいかなくても、間抜けはないだろう…?(苦笑を顔に刻み、触れられる前髪の感触に瞳を開け、その濡れていない姿を確認して)お前にそんな心配は無用だったな…(笑い、触れている手に視線を置いて)俺に触れても濡れないのか…?(素朴な疑問を口にする)

ルック>自覚が無い方が質が悪い…(深い溜息をついて軽く頬をぺち、と叩く)……冷たい…(濡れた肌に湿った感触を感じ)触れたら濡れるよ…雨を遮ってるだけだからね…(体温を分けるかのようにそのまま頬を撫で)

フリック>馬鹿…お前まで濡れるじゃないか……。(暖かい温もりに心惹かれながらもそれをふりきり、頬を撫でる手から顔を遠ざけ)俺は鈍感なんでね……(鈍感に全ての身体の冷たさも含ませて苦々しく笑い)自覚は、してるんだがな…。足りないらしい。

ルック>………(自分から離れる顔を無言で見つめ、すう…と、息を吸うと纏わせていた魔力を解除する)……雨の温度も、ずいぶん下がってるね…(瞬間に自分に落ちる水滴に顔を顰める)……鈍感も此処まで来ると呆れる……(濡れ始めた髪をかき上げる)

フリック>ばっ…!(突然のルックの行動に驚愕し、慌てて腰を上げてマントで彼から雨を遮る)馬鹿!お前、なんでこんな事………(言葉をとぎらせ、一瞬苦しげな、泣きそうな表情になる自分をこらえ、笑顔を作って笑いかけ)お前も馬鹿じゃないか………。呆れるのはこっちだ………。(瞳を閉じ、項垂れて)

ルック>アンタに馬鹿って言われるようじゃおしまいだね……(包まれるマントの中でくす…と笑い、その胸を押して離れて立つ。片手を天に伸ばして雨を受け止めるような仕草)

フリック>濡れるだろ……(項垂れた頭を上げ、離れた彼をもう一度マントで包もうと自分も立ち上がり)おしまい、なんていうなよ…お前がやってるんだろ…?何もお前まで濡れることはなかったんだ…。

ルック>(近づくフリックから逃れるようにすい…と、遠ざかり)……このままだと2人とも風邪を引くかもね…どうする?……アンタが部屋に戻るんなら、一緒に帰ってやっても良いよ?(帰らないなら自分も濡れ続けるという脅しを含めて見つめ)

フリック>おい……(マントを肩に乗せ、ふう、と息をついて笑い)…降参だ。部屋に戻るから、一緒に帰ってくれないか?(苦笑してルックの方に歩み寄り)

ルック>……聞き分けが良くて助かるよ…(にっこりと微笑み、近づいて両手を伸ばし再び頬を包んで)……こんなに冷えて…ホント、馬鹿なんだから…(フリックと共に自分の魔力で辺りを囲み雨を遮る。そのまま暖かな風が纏わりつき少しずつ乾いていく)

フリック>濡れたい気分だったって言ったろう…?俺のせいでお前まで濡れるのは嫌だからな…。(苦笑し、されるままに暖かな風に身を任せ)………有難うな……(頬を包む手に自分の手を重ね、微笑する)

ルック>どうしたらそんな気分になったのか…部屋でとくと聞かせて貰うよ?……言いたくないとか言わないよね……?(口元だけで笑い視線を合わせ)……じゃあ、行くよ……(ふわりとした感触ののち、2人の姿が風に消える)

 >>>>>> 本拠地のとある休憩室


ルック>……(何処からともなく、転移魔法で部屋の中に現れる。共に現れた人物を無造作にその辺に放り出し、ふー…と息を吐いて、少し冷たい自分の頬に触れる)

フリック>って…(放り出され、聊かどこかを打ったのか小さく声を出して顔を顰める)…放り出すことはないんじゃないか?(無駄とわかりつつも打った部分をさすりながら文句をいう)

ルック>着地くらいしてよね……(抗議は聞かず、振り向き様にくすりと笑い)…まだ、濡れてる…かな?(近寄り屈んで、フリックの髪に触れ)

フリック>障害物を避けられなかったんだよ…。(一応の反論を試みて)まぁ…そうだな。あれだけずっと雨に打たれてたからな…。(触れる指を見つめ、乾ききっていない湿った髪に自らも手をやって)

ルック>鈍臭い傭兵なんて聞いた事も無いよ……(くす)……身体も、冷えてるみたいだね…(自分も冷たい指で青ざめたフリックの唇に触る)

フリック>悪かったな…(眉根をよせて苦々しく笑い)………お前も、冷たいじゃないか……。(触れる指の冷たさに屈んだルックを見上げ、その手に触れる)……俺に、付き合って雨に打たれたりするからだぞ……。

ルック>アンタの馬鹿な行動を止めてやったんだから感謝くらいしてよね?(触れた手をくい…と引いて立ち上がらせ)…少し寒い…かな。お茶くらい淹れてくれるんだろ?(離れて近くの椅子に座り、常備してある茶器の方をちらりと見て)

フリック>わかってるよ…。感謝、してるって…充分、な。(溜息と共にぶつぶつと言いながらも茶器から二人分のお茶を入れる)ほらよ……。暖まらないと…風邪引くぞ。(座っているルックの目の前に置き、自分も向かいに座って暖かなお茶を口にする)

ルック>……邪魔だったならはっきり言えば?…別に僕はアンタが風邪引こうが倒れようが…どっちでも良かったんだけどね……(出されたカップを受取り、一口含んで飲みこみふぅ…と一息付く)

フリック>邪魔だなんて誰も言ってないだろう…?どうしてそうなるんだよ。………本当に感謝しているんだ。気が滅入っていたのは確かだから、な。(一旦言葉を打ち切り、お茶を飲んで苦笑し)風邪引こうが、倒れようが、か…。(独り言のように呟いて)

ルック>ふうん…てっきり1人の世界に浸りたいのかと思ったんだけどね……(ふい、と視線を逸らす。言葉に微かな刺を含ませ)…僕はどうでも良いけど?アンタが倒れると……回りが煩くなるからね……

フリック>………周り、か。(ルックの言葉に、苦笑して湯気を立てているお茶を見つめ)一人の世界になんて浸ろうとは思っていなかったとは、言わないさ。けど、お前がきてくれて、助かった部分もあるんだ…。それだけは、信じてくれよ。(視線をそらしたルックをじっと見つめる)

ルック>……(呟くように言われた言葉は無視して答えず)……信じられないね(視線は戻さずに空を睨みつけ)…僕にも言わずに、あんな所で黄昏てたってのに……(つまらなそうな淡々とした声)

フリック>それはっ………。(紡がれたルックの言葉に言葉をなくし、思い出した事に苦しげに眉根を寄せて)……いなかったんだよ。お前………。部屋に、行ったの、知ってるか……?(自嘲気味に笑いお茶を飲んで視線を机に向け)たそがれ、は酷いだろう……(明るく笑って前の気分を払拭し)

ルック>だからって……雨に打たれるわけ?(呆れたような声で言い、頬杖をついて視線の端に姿を見て)……探すくらいしたら良いじゃない…それで、気が紛れるかも知れないのにさ。部屋で待ってるとか…思いつかなかったの?

フリック>お前を探して、待っている自分が情けなかったんだよ…。(自嘲気味に笑い、言葉途切らせ)雨に打たれたのは……(ふるふると頭を横に振り)少し頭を冷やしたかったんだ…。ただ、それだけだ。(自分に言い聞かすように残っているお茶を見つめ、一気に飲み干す)

ルック>アンタが情けないのなんて今に始まった事じゃないだろ…(苛立たしげにトン、と机を指で叩き)……ホント、アンタの悪い癖っていうか……(言いよどむ姿を憮然として見つめ)僕は…そんなに頼りないワケ?(カタン、と立って机に手を付くと身を乗り出してフリックの顎を指で捕らえ上向かせる)

フリック>っ……そんな、わけじゃ、ない…(突然の行為に驚くが、苦しげに視線を外し、それだけを言い募り)頼りないとか……そんな問題じゃない……。俺は……(途切れ途切れに言葉を口にし、何かを耐えるように瞳を閉じて眉根を寄せる)情けない、な……本当に……(瞳を閉じたまま苦笑し)

ルック>……アンタのその態度が僕にそう思わせるって知っててやってるの?(触れた指をそのまま下の方にずらして)……本当に、煮え切らないな……アンタは……(冷たく睨むと首にかけた手に少しだけ力を込める)

フリック>く……(込められてゆく力に眉根をよせ、自嘲の笑みを浮かべて瞳を開け、冷たいルックの視線と視線を合わせて)………煮え切らない、男なんだよ、俺は…。知っているだろう?(抵抗するわけでもなく、じっとルックを見つめて)

ルック>……知ってるからこそ、腹が立つんだよ…(抵抗しないフリックに苦々しく吐いて)……時折…殺したくなるくらいにね……(目を細めて小さく呟くと掠めるようにキスをする)

フリック>…お前に殺されるのなら、俺はきっと本望だろうな(微笑を浮かべ、掠めていった唇の感触に目を細めて)そうなったら、の話だが…。(瞳を閉じ、ゆっくりと息を吐いて瞳を開けて泣きそうな顔で笑って)…一体、何を話せばいいって言うんだ?お前のいない事に寂しさを覚える情けない話か?それとも、……(きつく瞳を閉じ、深く息を吐いて)それを言わせるのか…?

ルック>―――(表情を見て何度目かの溜息を付いて)……殺してなんかやらない…簡単に楽にはさせないよ…(フリックの元へと歩み手を伸ばして頭を引き寄せ髪に顔を埋め)寂しいって感情が何で情けないと思うの……?言ってよ…僕にだけでも

フリック>(引き寄せられるままに身体を預け)………情けないだろう?おかしくなる程、お前に狂って……まるで、女みたいだ……(自嘲し、ルックの身体に腕を回して)いっそのこと、殺してくれた方が楽、なんだろうな……。

ルック>全く…どうしてそう、後ろ向きに考えるんだろうね…この頭は(抱き寄せた手で後頭部をぺし、と叩き)……おかしくて何が悪い…知らないの?……とっくに僕は狂ってる。そういうものだろ?この感情は……アンタが僕から逃げ出したいなら、何時でも殺してあげるけどね……

フリック>痛……。後ろ向き、はないだろう?俺としては真剣に悩んでるんだよ……(頭を上向かせ、苦笑し)………お前も、狂っているのなら、いいのかもな………。逃げ出す前に殺されそうなんだがな…?違うか?(笑って、頭をルックの腕に寄りかからせる)

ルック>悩み方が暗い…(見えた頬をむぎゅ、と抓る)……どっちも狂ってるなら構わないでしょ、隠す事なんて無い…(机に座りフリックにもたれる様に抱き締め)……違わないね、逃げ出そうとしたら…殺すよ?(何とも無い事のようにあっさりと耳元で言ってのける)

フリック>暗い、言うなよ…(苦笑し、抓られた頬を擦って)隠す事、か…。それでも、俺の方ばかり、お前に手の内を見せていると思うんだが…?(もたれかかってくる身体を受け止め、やんわりと包み込んで)…そんな事はないだろうが、覚悟しておくよ(笑って、耳元で言われた言葉に首を竦ませる)

ルック>雨に打たれて悩むのが明るいって?(少し紅くなった頬に唇を寄せ)……そう?僕は…見せてるつもりだけどね……(腕を背に回し優しく撫でて)……その時が来ないことを祈ってるよ……

フリック>うるさいな……頭を冷やしてたって、言ったろ…?(寄せられた唇に瞳を閉じ)俺は鈍感だって、お前も言ったじゃないか…?(撫でられる心地よさに声を掠れさせ)………こないさ……。俺からは…きっと、な…。

ルック>……(暫く沈黙して考え)仕方ないな…わかりやすくしてると思うんだけどね、鈍感なアンタには言うしかないか……今度からは頭を冷す方法を選んでくれる?風邪でも引かれたら……(耳を寄せて微かに聞こえるくらいの声で囁く)

ルック>僕だってね……心配くらいするんだよ……

フリック>………(抓られた為に赤くなったのとは比べ物にならない程頬を赤く染めて)………すまん……。悪かった……。(囁かれた言葉に、言葉をなくし)…もう、しない、さ……。

ルック>わかれば良いんだよ……(髪に指を挿しいれ梳いて)……自分の与える影響を考えて行動してよね、全く……

フリック>う……、そんなの、俺にわかれっていうのか…?散々お前に鈍感だって言われるのに……。(髪を梳かれる事にも気付かない程うろたえ)

ルック>ちょっとくらい改善してよ…(呆れた盛大な溜息)いちいちいちいち、言葉にしろって?そんな面倒な事やってられないからね(自分は棚に上げて言い)……そろそろ、部屋に戻ろうか?

フリック>改善……俺だけなのかよ…(納得がいかないが、立場的に弱いのを感じて言葉を飲み込み)あ、ああ…。そうだな。戻るとするか…。

ルック>少しは体温戻ったみたいだけどね……ちゃんと、暖めてあげるから……(くすりと意味ありげに笑う)……何か、言いたい事があるなら……ベッドの中で聞いてあげるよ(転移魔法の為の魔力を身に纏わせながら)

フリック>………言いたいことは沢山あるんだけどな…(苦笑)聞いてもらえるのなら、というか、言わせてもらえるか俺は心配だよ…(笑いを少しひきつらせながら)暖まるのには、大賛成だ

ルック>大丈夫……言わせてあげるから(にっこりと微笑んで)……しっかり捕まってるんだよ…(ぎゅう…とその身体を抱き締めて魔力を開放し、姿を消した)


あっま……(ぴくぴく←悶えている(笑))…もう何でしょうかこのできあがったカップルは(笑)おかしいなぁ…ホントにSSとは違いすぎて笑える。これは甘いんだけどルックの方に何か引っ掛かりがあったらしく次の喧嘩に続く…と(笑)許可貰ったので言いますが、ルックは私です…もう、フリックが好き!!って言う思いを隠せてませんね。困ったもんだ(笑)

<お相手様のコメント(笑)>

情けないフリックですよね…(笑)この情けないフリックは紫さんではありません(笑)こちらです(笑)自分的には凄く甘くて素敵でした(笑)ごめんね、こんな奴で……とのたまってもいましたが(笑)本当ごめんね紫さん(笑)

何を誤る事がある(笑)毎回お付き合い有難いっす、ホント(笑)甘さはもう止められないようですが…(笑)このログまではまだ自分を押さえれてたんですけどね〜ルックもね。そして続く……(笑)

 

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