>>>>>> 医務室にて


 

(ザジが部屋に入室)

ザジ>……何方も居ないようですね、…無用心な。(言葉の割に興味無さそうな表情、戸惑う事無く薄暗い室内に進入し。窓近くの壁に凭れて出ている月を見る)

ザジ>(特に感情の無い眼、月から逸らすと。軽い嘆息を漏らして室内を見回す

(ナッシュが部屋に入室)

ナッシュ>……(きょろきょろ辺りを見回しながら静かに戸を開け部屋に入る)よし……誰も居ないな…(←見えてないらしい(笑))

ザジ>……。(闇にまぎれたまま、進入者に気付き動向を観察するように軽く視線を遣り)

ナッシュ>てて……(手の傷をぺろりと舐め)……こんな所に医務室があるとは思わなかったが…(棚を物色しつつ)ま、ちょっとくらい借りても良いよな(消毒等を物色)

ザジ>(ゆらり、気配を消したまま壁から背を離して数歩、移動をすると本人にしか分からない程度の、微笑を浮かべ)

ナッシュ>(勝手に瓶やら包帯やら取り出して近くの椅子に座る)……ったく…ドミンゲスの野郎…(ぶつぶつ呟きながら手当てを始める)

ザジ>(ある意味での感心をしながら手当てで更に注意が散漫になっているナッシュの背後、適度に離れた状態で回り込んで如何するでもなく、作業の手を見て)

ナッシュ>よし、まぁ……こんなもんだろ(器用に手と口を使って包帯を巻いて終了)……これくらいなら減っても気づかれないよな……っと(取り落とした包帯を床に転がし)うわ……待った待った(追いかけて何かに辺り)……ん?(上を見上げる(笑))

ザジ>(足元に転がってきた包帯、拾い上げる事無く目線だけを一度やってから。)……おや、何か探しモノですか。…お義兄さん。(揶揄るような口調で、ナッシュの一連の動きを見て)

ナッシュ>……う、うわわわわ……っ!(幽霊でも見たかのように飛びずさり)――――何だ、ザジか……っておいおい…またかよ…(ほっとしかけて自分で突っ込みを入れつつ、項垂れ)

ザジ>(余りのオーバーリアクションにクツクツと、手で口を覆って笑い乍)…貴方のレベルで云うのであれば、まるで幽霊でも見たような顔と声でしたねぇ。(笑ったまま)…私が此処に居ては何か、不都合でも?(しれ、云ってから項垂れるナッシュから目線を外すと窓際に)

ナッシュ>誰も居ないと思ったからな……ある意味幽霊の方が良かった気がするが…(憮然としながら包帯を拾い)……別に、もうそろそろ慣れた…(窓際のザジを見つつ、棚に物を片付け)

ザジ>幽霊の方が?(クク...)では、貴方の望む通りの役でも演じてあげましょうか。どうせ一度、死んだことになっていますからねぇ。(不敵に口端だけ歪ませ)……生傷の絶えない人ですね、今度は猫とでも喧嘩を?(明らかに莫迦にした声、反応を伺うように投げかけ)

ナッシュ>今更……(はん、と鼻で笑い)どうせならあの時あのまま、幽霊になってもらいたかったね(肩を竦め、戸をパタンと閉じる)………ちょっと女の子の機嫌を損ねちまっただけさ(冗談っぽく包帯巻いた手を軽くあげ)

ザジ>おや、其れは其れは。(咽で殺した声で笑うと)期待に添えなくて申し訳ないですねぇ…、今度の配役では貴方が其の「役」に配役されていますから?そんなに好きであれば、どうぞ。存分に満喫してきて下さって結構ですよ。(薬戸を閉めるナッシュの方へ徐に歩を進め、距離を詰めると)

ザジ>随分と、獰猛な婦女子がお好みのようで。(クツクツと笑い) それでは(ツイ、顔についている傷を指でなぞらえると)此れはさしずめ、武勲賞とでも云った所ですか。

ナッシュ>そりゃ、ミスキャストってヤツだな。成り損なった役…今度は全うしてみたらどうだい?(近づくザジに正面を向き)中途半端は……嫌いだろ?お前…(にっと笑みを浮かべ)

ナッシュ>そうだな……元気な子は好みだぜ?お前とは逆、かな(ひょいっと顔をずらしその手を交わし)……まぁ……名誉の勲章ってヤツだな(目を逸らして白々しく(笑))


ザジ>生憎と、私は貴方のように役者には向いていない内向的な人間でして。(表情だけは苦笑浮かべ、肩を竦めて見せると)出来ない事にまで手を伸ばすのは私の好む所ではないので?(後はお任せしますよ、冗談とも本気ともつかない無機質な声で、笑うナッシュの顔を自分の方に向かせると)

ザジ>好みは特には、貴方のように人好きされる性格ではないので来るもの拒まず、ですよ。(白々しく云うと、微笑い) 今度のご婦人は白毛の美人、ですか。(クックッと、服に付いている動物の毛を摘んでわざとらしくナッシュの目の前で落とし)

ナッシュ>心配するなよ……どんな大根でもそれなりに見える舞台を用意してやるからさ?……相手役が俺だし、フォローは完璧だぜ?(笑んだままその眼鏡の奥の暗い瞳を見据え、握った拳でトントンと軽くザジの胸を叩く)

ナッシュ>相手くらい選べよな?……そのうち夜道で刺されるぜ?(そう心配した様子でもなく嘯き)あぁ……毛並みがとってもチャーミングな可愛い子でね。……今度紹介してやるよ……(流石に後尾が小さくなる(笑))


ザジ>私は貴方の云う「完璧」な舞台を演出する側に回るとしますよ、(剣呑な表情を一瞬浮かべると戻し)……貴方のための、最高の演出を、ね。(どうぞ愉しみに、感情無いままの眼を向けて。そのまま見据える瞳の周囲を指で確認するよう、辿る)

ザジ>其の言葉はそっくり貴方に。(返します、意地悪く笑うと)…可愛らしい彼女の紹介、ですか。(クク)では貴方とユーリとで、二組同時の結婚式でも挙げたら如何ですか。(斜に構えた物言いで、揶揄ると窓の外に視線を遣り)

ナッシュ>へぇ……?(片眉をひょいと上げ)随分恥ずかしがりやになったんだな?それとも……表舞台で対峙するのが恐いかい?(すっと手を上げてザジの眼鏡を外し取り直に視線を合わせる)

ナッシュ>あぁ……次に会った時もその子がフリーだったら結婚でも申し込んでおくよ……(引きつりながらぼそぼそ言い)……って、二組ってその場合…お前が花婿か?(嫌そうに)


ザジ>それで貴方が納得するのであれば、そうですよ。(こう見えて小心者なんです、表情を変えずにしれっと言ってのけ)その様に慌てずとも、……貴方の最期に相応しい演出を。…して差し上げますよ、其れとも待ちきれないですか。(クク、顔を歪めて取られた眼鏡、気にする風も無くそのまま好きにさせ)

ザジ>おやおや、ラトキエ家の嫡男とも在ろう人が随分と弱気ですねぇ?(耳に届いた小声、可笑しそうに捕らえると)……私が花嫁になるように見えますか。(からかうような口調で)ああ、貴方ならば案外と、白い衣装も映えそうですが?

ナッシュ>……小心者が聞いて呆れるぜ…(ふてぶてしい物言いに呆れたような溜息)生憎だが……お前の思い描くシナリオは俺には荷が重過ぎるようだ、他の役者を当たってくれよ?(暫くその眼鏡を指で弄びながら)

ナッシュ>俺も小心者なんでね…(腰に手を当ててトントンと床を蹴る)面白い冗談だな……(と言いつつも顔を顰め)案外、お前の方が似合うかも知れないぜ?(ザジの前髪を指ですっと払い顔を明らかにする)


ザジ>偶には呆れる位が其の、未だに季節が変わらない頭の中身には刺激になって良いでしょう。(暗に頭の中身が気楽だろう、そう云った意味合い言葉に含ませて)キャストも決定ですから、ラトキエ家の嫡男と……ヒロインには其の、深窓のご令嬢と。(眼鏡、持つ手をフイに掴んで)

ザジ>(ククッ…)初耳ですが、では小心者同士で気があうやも知れませんねぇ。(さて、軽く手を動かして 分からない。いった風な仕草をし)貴方の方が其れが必要なようですね、(手にしている眼鏡を見)…其れともこの暑さで頭でも?(クスクス、微笑い指でトントンと自分の頭、指差し)

ナッシュ>御心配無く。刺激は程ほどに味わってるさ…お前の世話になる事もない(含みを感じはしたが、無視(爆))だからミスキャストだって言ったろ?……役柄は違うが……俺が相手役じゃ不足かい?(微苦笑し下から上目で見上げ取られた手を自分の方に引く)

ナッシュ>全くだな……知らなかったよ。俺たち似たもの同士だったんだ?(口調は軽く、でも苦虫を噛んだような表情で)……(言われて眼鏡をかけてみる(笑))……いや、まだ眼科は必要ないみたいだな(マジマジとその顔を見つめ)


ザジ>…貴方らしくないですねぇ。別段、遠慮せずとも、此れ位は昔の馴染みでロハで結構です。(咽で微笑い殺しながら)相手役の、種類と上映演目にもよりますねぇ……一体どのような演目で愉しませてくれるつもりで?(引かれた手、一緒に顔を寄せて唇が触れそうな間近で留めると。口端歪めて微笑いを浮かべ)

ザジ>(指でナッシュの眉間を軽く押し)……其の割には、中々に可笑しな顔をしていますね。(なぞる指を其のまま髪の方に持って行き、サラ、と髪の毛梳くように撫でて)…おや、良く見えますか。(クク、眼鏡を掛ける様、見て含んだ笑い漏らし)

ナッシュ>お前に貸しを作りたくないんでね……(片手を上げ肩を竦め)……演目か…囚われたお姫様を助ける勇者とラスボスなんてどうだい?……(近づいた顔に少し驚いて顔を引く)

ナッシュ>知りたくない事実だったからな……あぁ……いつものようにくっきり見える……って、あれ??(不思議そうに眼鏡の角度を何回か変えて眺め)


ザジ>おやおや……人の「好意」にまで、随分と疑い深くなった物ですねぇ。(困った物だ、そう言葉では表面、取り繕うように漏らして)……其れでは、其の演目に沿ってみましょうか。(それ以上顔が離れぬよう、片手を顔に添え、空いた方の手はなにやら後ろの薬戸の方で動き)

ザジ>真実は必ずしも決まった方向から見えるのもではない、と云う事でしょうかね。(クク、笑って)……。(仕草に、無言のまま肩を震わせ)<眼鏡

ナッシュ>相手によるさ(ふっと笑い)素直に好意を受けれるヤツとどうしても裏を勘繰らざるを得ない相手とな。……せっかちだな、もう上演するのかい?(ザジの動きを怪訝そうに見、身体を身構えさせ)

ナッシュ>そんな事実なら知らない方がマシだ……って……何で見えるんだ(外したり着けたりしてみる)……これ、度が入ってなくないか?(眼鏡を差してつい素で問いかけ)


ザジ>其の「相手による」の基準を是非に、教えて欲しい物です。(やれやれ、肩を上げて)……どの様に勘繰ったのかも出来れば、一緒に。(薄く笑う) そうですねぇ…次が在るかどうかも分かりませんから?(身構えた其の耳元、低く囁くように言葉を落とし)

ザジ>(背中を軽く折ってクスクスと、堪えきれなかったらしく笑い出すと)……さて。何故、見えるんでしょうねぇ…?(問いには答えず、其の侭の体制でそう返す)

ナッシュ>基準は俺の勘(きっぱり)だから説明を期待されても無理だな(お手上げの格好をして)ゆっくり用意くらいさせろよ?……次の約束くらいしてやるぜ……(かかる声に少し身を竦ませ、其処から離れようと腕を押す)

ナッシュ>……やっぱり唯のガラスだよな(眼鏡をくるくる回してみたりして)何でこんなもの……っておい、笑ってるなよ(馬鹿にされてるような笑いにむっとして肩をぺし、と叩く)


ザジ>勘……、ですか。其れは又、随分と中て(あて)に為りそうに無い基準ですねぇ。(クツクツと笑って、上がった手を片手で一纏めにしてナッシュの頭上で掴むと)生憎、貴方のように暇ではない物で、出来ることは出来るうちに済まそうかと思いまして?

ザジ>(叩かれたのをさして気にした風なく、軽く上体を起こすと)……、いや。中々に君らしいと思ってね。(止まない笑み、心なし口調が柔らかく変わり)

ナッシュ>自分の事だ、俺が信じられればそれでいいのさ(飄々と気を入れるでも無く言い)……っ(拘束された手を解こうとして力を入れ)……それは構わないとしても、役柄が少々違うんじゃないのかい?(あえて軽く言い、目を細めて視線を合わせ)

ナッシュ>何がだよ(未だ笑うザジを睨み)………(ふと目に入った柔らかい表情に驚愕する)


ザジ>信じた結果が今の現状、ですか…成程。分かりやすい回答を如何も。(揶揄る様に鼻で笑うと)……姫を助けるナイトと、悪役でしょう?放っておくと退治でもされそうですからねぇ。(金の髪のナイト様に、可笑しそうな表情作ると、空いた方の手で器用に薬戸から取り出した包帯、持って纏めた手を縛るように捲いて)

ザジ>妙な所で抜けている所とか、そう云った所がね。(収まりつつある笑いようやく、フウ、と一息つくと)……、…どうか?(微笑、浮かべたまま未だに眼鏡を持っている手に、自分の手を伸ばして)

ナッシュ>後悔するような選択はしてないつもりだからな(にっこりと微笑み)……なるほど、窮地に立つ勇者が格好良く状況を打開して悪役を倒すって筋書きなんだ?(ザジの隙を覗いながら表面は余裕を取り繕い)

ナッシュ>……(何かを思い出したのかぼうっとその微笑を見つめ)……あ、あぁ……いや、別に…(表情の戻ったザジを見て気まずそうに瞬きを繰り返す)


ザジ>貴方の懺悔も後悔も、別段私には興味の無い物。…嗚呼、其れとも。(口にする、と云う事は聞いて欲しかったので?クク、咽を鳴らすと不敵な、表情で微笑い返し)……其れは又、王道(パターン)な展開ですねぇ。其れでは面白くないでしょう?(纏め、縛った腕を持ったまま壁際に押しやり)

ザジ>……、其の割には目が此処に在らずな感じですが…?(取った手の眼鏡を掴んでいる指、軽く唇でなぞるように食むと)…ナッシュ?(手を取り口付けたままの体制で、表情を見るように顔を上げ)

ナッシュ>誰に聞いて貰っても過去は変わらないさ(苦笑)……お前が聞いたんじゃなかったっけ?(聞いて欲しい云々の件に眉を寄せ)……何時の時代もその王道な展開ってのは受けるもんなんだぜ?(顔はその瞳を見つめたまま踵をザジの足の甲に落とす)

ナッシュ>お前の気のせいだろ……(揶揄るような悪戯な行為にばっと指を引き)な……何だよ?(呼ばれた名に何とか平静な声を作り答える)


ザジ>いえ、…まさか其処にそう繋がる話だとは思わなかったもので?(寄った眉と言葉に、微かに表情、微笑んで)偶にはイレギュラーな方が意外性が在って良いでしょう…、それに寧ろ此方の方が、貴方の得意分野でしょう。(足の動き、感じて払うように横に動かすと)…此れが貴方の云う、反撃ですか?(クク)

ザジ>……(見て取れる動揺にクス、笑い零し。其の侭唇で指を辿り、手にしている眼鏡のフレームをくわえて自分の方に引くと)……いえ、何でも。(云いながらも表情は笑んだまま、其れを掛けなおす)

ナッシュ>……ったく、話を振った責任は取れよな(責めるでもなく軽口で返して)……ロングセラーは期待できそうにないな。あぁ……普段やってるから普通に憧れるんだろ……あぁ、これはちょっとした小手調べってヤツさ(交されても不敵な笑みは消さず)

ナッシュ>……(一連の動作を黙って目で追い)あ……(取り返された眼鏡を見てそれが目的だった事を知り)用もないのに……名前を呼ぶな(呆けた自分の表情を引き締める)


ザジ>責任?(おや、云った表情で片眉上げて)……女性のような事を。否、どの様に取って欲しいので?(興味半分、と言った表情で其の顔、見遣ると) (クク..)ならば良いのですが。(体制は変えず、特に感情無い音でそう答え)

ザジ>(再び軽く肩を揺らすと)……何を期待していたんですか。(からかいとも取れる口調、ナッシュの呆けたような顔を見て)…用が在れば呼んでも良いのかい?(ねぇ、ナッシュ、わざと柔らかく云うと其の表情しげしげと眺めるように)

ナッシュ>……どう…と言われても(深く考えた訳じゃないので返答に詰まる)女性ってお前、責任とって結婚でもしてくれるって?(考えた末、冗談で返し)……悪役のザジさんは相手の動きを封じてないと不安かい?(挑発するように見上げ手を少しだけ動かし)

ナッシュ>……何の勘違いをしてるんだ?(揶揄るような声にその顔を睨み)………(瞬間に反応しそうになる自分を手で口元を押さえて止まらせ)そう、安売りしたくないんでね。簡単に呼ばないでくれよ?(視線を逸らし淡々と言う)


ザジ>(返答に詰まる顔、見て返答を待つように其のよく変化する表情目で追い乍)……おや、ナイトから姫君への配役変更で?(小さく咽を鳴らすと)<結婚>私も人の子なので。(クク、笑い)詰める芽は、摘み取れる内に無くして置こうかと。(腕を掴んでいた手、離して壁を辿るように降ろし)

ザジ>勘違いでしたか、其れは失敬。(取り合えず、の言葉口にして慇懃に礼をすると)……おやおや、随分とお高いようで。支払いは何で?(笑い含んだ口調で囁くように顔を寄せると、逸らした視線気にした風無く其の顔を見て)

ナッシュ>じょーうだんだ。冗談!(はぁ……と疲れたように溜息)姫君役だったら俺は降ろさせてもらうぜ……ほら、違う役者探して来いよ?(ついでにこれも外せと言うように、両手をザジの顔の前に突き出し)

ナッシュ>あぁ、分かれば良いのさ(態度は意に介さず)支払いは……そうだな、お前のコレでも貰おうか?(ザジの心臓辺りを銃の形にした手で指し)


ザジ>そうですか、其れは残念ですね。(しれっと、真意掴めぬ顔で返し)姫君には相応の対応でもさせて貰おうかと思ったのですが…。(笑うと、出された手を無視して其の侭ナッシュを横抱きに抱え)

ザジ>其れこそ、高い買い物になりますが…ちゃんと釣りの用意は出来ているので?(クックッと、心の臓の上の手、取って自分の顔の前まで持ち上げると不敵な顔で笑って見せ)

ナッシュ>やっぱり次の機会を……って、あぁ!?こら、役は降りるって言ってるだろ?(唐突に持上げられ焦って身体をじたばたさせ)

ナッシュ>……釣りなんていらないさ……足りないところをまけてやってんだからな(違う方の手でもう一度銃の形を作り、ばん……と打ち抜くような動作をし)


ザジ>……煩い人ですねぇ…、(暴れるナッシュの態度に眉顰め)…ご所望とあらばこのまま落としても良いですが。(不穏な一言、告げて一瞬腕の力抜いて手を離す真似をし)

ザジ>随分と……名前一つで其処までの価値が在るのならば他は、私のような一般人は手も届かないような値段なのでしょうねぇ。(クツクツと皮肉込めて口端ゆがめ、動作に軽く肩を動かしてやれやれ、嘆息を落とす)

ナッシュ>煩いと思うなら離せ!(更に声を上げ)……は?落とすっ…て……う…わわっ!(浮遊感に包まれ目を閉じて落ちる衝撃に構える)

ナッシュ>……ま、例えの話さ……(ふっと指で作った銃口に息を吹きかけ)そうだな……手はつけない方が身の為だぜ?破産しちまうかもな(乾いた笑い声を立てる)


ザジ>(強張った躯に不意にクスクスと、笑って)……少しは考えて物をいったら如何ですか。(反して口調は面白そうな音、含み)

ザジ>さて、……果たして破産するのはどちらでしょうねぇ。(仕草、見てフ、と微かな笑いを顔に浮かべて)……手を、付けるとは具体的には如何云った内容を…指すので?(云いながらナッシュの頬をゆるゆると、撫でて反応を愉しむような顔になり)

ナッシュ>………??(来ない衝撃に不思議そうに目を開け、担がれた事にひくっと口元が歪み)……じゃあ、しっかりと考えて言わせて貰うが。この3流コメディみたいな格好を止めて貰えないか?(取り合えず暴れるのはやめて引きつった笑みを見せる)

ナッシュ>俺はもう破産するような財産はないからな……(軽く流すように嘯いて手を下ろす)……それは想像にお任せするさ。一概にも「こう」って決め付けるのは良くないだろ?(擽ったそうに片目を瞑りその手を掴んで止めさせ)……味見も無しだぜ?(に……っと笑う)


ザジ>…………、忠告は、しましたよ。(更に出る軽口に、淡々と、けれど一方的に告げて不意にメイクされていない方のベッドに、放り捨て)……どうせ、まともな所に泊まっていなかったのでしょうから。久し振りの「ヒト」の寝所は、どうですか?(意地悪く笑って、眼鏡を指でクイ、と上げ)

ザジ>此処にもう一つ、残っているのでしょう?(クツクツ、笑み零してつかまれた手、其の侭に顔から下に指を下げてゆき)……此れは又、…今のご時世に味見も無しとは余程品質に自信でもあるのでしょうねぇ。(ピタ、と左胸の心臓のある位置で、指を止め)

ナッシュ>……その忠告をちゃんと聞いて発言したつもりだけどな。……っ(投げ出されベッドに沈む感覚に息を飲む)……あぁ、久々のベッドは柔らかいな。身体の心配までしてくれるのか、随分と優しくなったもんだなぁ……?(口調は平静を保ったまま笑みを浮かべたままで、視線のみ鋭くザジを見る)

ナッシュ>これはもう行く末が決まってるんでね。あと……そうだな50年くらいは渡せないんだ(どんな動きでも対応できるようにザジの所作を神妙に眺めて)味の保障はするけどな……命懸け、だぜ?


ザジ>聞いたのであれば基本的な言語理解の機能に問題が在るのでしょうね。(可哀想に、云ってわざとらしくご愁傷様です、口にし)……おや、図星でしたか?…ええ、優しいですよ。(知らなかったんですか?飄々と云ってベッドのナッシュ、見下ろす)

ザジ>最期の演出は、私がしてあげますよ……、何も50年後と言わず、直ぐにでも、ね。(スウ、と表情無くし目を細めると)ベットは命ですか…随分と……貴方も勝負師に為った物だ。

ナッシュ>そっちの理解能力に不備があるって思ってくれよ(やれやれ……と大仰に溜息をつき)……最近、その優しい「ふり」を止めたようだから?本性は違うんだろ?(少しずつずり下がりつつ横に両手をついて体制を起こす)

ナッシュ>せっかちは身を滅ぼすぜ?(く……っと声のない笑いを漏らし)もう賭けるもんはこれくらいしかないのさ……ま、50年は無くならない予定だけどな?


ザジ>私に不備があるのであればそうですね、貴方は話に上るべくも無い、と云った所ですか。(莫迦にしたような態度で縁まで歩を進め)物に対して一つ一つ感情を変える程には、…私の心情の起伏も激しくないもので……(クク、笑って)…、良いですよ?貴方がそうして欲しいのであれば。(優しく扱ってあげますよ、日常会話のように普通に、微笑んでそう告げて)

ザジ>其の予定はどうやら、見当の付け所が間違っているようですねぇ。(無造作にスーツのポケットに手を入れたままゆっくりと壁に背凭れて)……それは、ご忠告を如何も。(慇懃な口調と態度で礼を返す)

ナッシュ>……そうやって侮ってろよ…(余りな物言いに流石に舌打ちし)……別に…そんな事は望んじゃいないさ(表面上の微笑みに動きかける心を押し止め)白々しい真似は……やめろよ……

ナッシュ>そうか?下手な占いより……信憑性はあると思うけどな?(片手を腰に当て、ふ…っと笑い)……そうそう、忠告聞いて、ゆとりを持った方が良いぜ(ザジを見つめたまま中央の机に少し体重を預け腕を組む)


ザジ>云われるのが厭であれば、侮られないような行動を取る事ですね。(舌打ち耳にし、心底可笑しそうな表情で笑むと)……、其れは本心で?(躯を折って、キシ、と微かにベットの淵に手をついて)私の言葉が白々しく映るのも、そうではなくなるのもナッシュ。……貴方の捉え方、次第…(最後の方は吐いた息に乗せるように言葉を発し。動揺の色が浮かぶ其の顔、じっと視線を送って)

ザジ>貴方の中で、だけではなくてですか。(クツクツ、云って咽を鳴らし)それに残念ながら、占い等の非科学的な事柄は信用していないので。(片手を軽く挙げて、肩を竦め)

ナッシュ>お前の捕らえ方が捻くれ過ぎてるんだよ(やってられるか……心で毒づく)……(呼ばれる名にぴくと身を固くさせ)……知らなかった頃には戻れない。人間てのは、そういうもんさ……(自身を落ち着かせるように長い息を吐き纏められた手で顔を覆い表情を隠す)

ナッシュ>信念を貫き通せば真実になる……って誰か言ってなかったけな?(ありもしない事を名言っぽく思い出すように言って)……たまには変わった事もしてみろよ?案外当たるもんだぜ?(机に手を付いて離れザジへ歩みを近づける)


ザジ>そういう貴方も相当に、……だと思いますがねぇ。(苦い表情、別段感慨も無く目に映すと)……、戻れないか否か、では。試してみるかい?(クス、と小さく笑って)……(隠した顔、其の耳元に息を吹きかけるように顔近づけ)

ザジ>其れは其れは。随分とご立派な、文句で。(口元に手を遣り、大仰に科白口にすると小さく咽を鳴らして)……変わったことですか、生憎と、私はそう云った想像は苦手でして。(さも、如何でも良さそうにナッシュを見)…例えば?

ナッシュ>はは、お前ほどじゃないさ。俺は存外に素直だぜ?(心外だな…と苦笑し)………(近づく気配に身が竦み)……試す…までもないさ。お前だってそう思うだろ?……無理なんだよ(歯切れ悪くそう呟いてザジの身体を押しのける)

ナッシュ>きっと何処かの偉いヤツが言った言葉なはずさ。覚えておいたら自慢できるぜ?……たまには自分で考えろよ(大概にこちらに促す態度に嘆息し)占い師でも紹介してやろうか?


ザジ>素直な割には、……否、貴方がそう云うので在れば其れでも良いですよ。(クク、含んだ声で笑って)……何が無理だと…?(押す手、気にせずに其の侭耳元で柔らかく問って)

ザジ>出展が分かったらもう一度、教えて頂けると嬉しいのですがね。(笑って)……興味の無い事まで考える程に、心の余裕を持ち合わせていない物で?(自分の事で手一杯なんですよ、嘆息漏らすのを見てからふと、自分の傍らの窓を開け)

ナッシュ>……含みのある言い方だな(睨み)……(囁くその声に身体が震え)…だから…あの頃に、戻るなんて事は……(心情を表すかのように言葉が途切れがちになる)

ナッシュ>今度会う時までには調べておくよ(こちらも笑みで返し)……楽しみのない生活してんだな……相変わらず、固い(苦笑)……雨が降りそうな雲だ(静かに背後に立ち開けられた窓から空を見上げ)


ザジ>おやおや、…今度は私の口調にまで文句ですか。(困りましたねぇ、睨む目線をさらりとかわす様にとぼけた表情作って) ……、…本当に君が、本心からそう思って居るのならば。(もう何も云わないよ、口調変えて耳朶食む様に言葉を切って)

ザジ>其れは如何も…、結果を愉しみにしていますよ。(云って、顔だけ横向けて窓の外、空を見遣って)……おや、雨は嫌いですか?(後ろに立つナッシュに。ゆっくりと向き直り)

ナッシュ>そっちこそ、文句言われないような態度に改めろよな……っ(会話を終わらせる言葉には……っと顔を上げ)……ザジ…(何か言おうとして結局、名を呼ぶだけで口を噤む)

ナッシュ>ご期待に添えれればいいけどな……(ぽつりと言い)…行動を制限されるから、そんなに有難がれるもんじゃないだろ(一歩踏み出して窓の淵に手をかけ)


ザジ>貴方も知っての通り、私は昔からこの物言いでね。(其の辺りは、諦めて欲しいのだけれどと、可笑しそうに笑いながら云い)……(上がった顔、其の顔に掛かる前髪を手で掬うように取ると目を伏せてある種の敬虔そうな仕草で口を付け)…、……云ってご覧。(噤んだ言葉を促すように。目を開け瞳を覗き込む体制で、顔向けて)

ザジ>(漏らした独り言、表面に殆ど出さない程度に笑み漏らし)…そうですか。私は嫌いではないですよ、あの独特の色と、においは。(独白めいた声色、そう云うと)何か面白い物でも?(見えますか、云って隣のナッシュに興味無さそうに声だけ掛け)

ナッシュ>あぁ……良く知ってるさ。言って無駄な事もね(さらりと言い流し)だから文句くらい聞き流してくれよ。……(優しげなその仕草に切なそうに目を細め)……俺は、お前が……(答える訳でもなくうわ言のように小さく呟き、すっと顔を近づけその唇に口付けをする)

ナッシュ>……(笑みに気づかないフリをして)……雨は、何だか物悲しい気分になる……(ふっと自嘲し)……いいや、特に心が躍るような景色じゃ、ないな(吐息をつき)


ザジ>…聞き流しても話を聞いていないとどうせ怒るでしょう。(貴方は、咎める訳ではない口調で返すと)……、(独白めいた言葉、耳に留め乍細めた目、指の背で1度2度 さらりと触れ)…、其れが答えかい?(見えないよう、薄く、微笑むと離れたナッシュの上唇、ペロと舐め)

ザジ>(視線を目の端、感じてふと表情落とし)…物悲しい、ですか。其れは随分と……。(感傷的な、意見ですねぇ。呟くように云って腕を組むと)矢張り好きなのは晴れ、ですか?(雨よりも其方の方がらしいですが、何処となく口調、自嘲めいて)

ナッシュ>あからさまにやられたらな?……その辺は適当に誤魔化せよ、得意だろ?(にや、っと笑んで)………そうだって答えたら……お前は望む物をくれるのか……?(自由にならない手でザジの胸元の衣服をぎゅうっと握り締め)

ナッシュ>詩人だろ?……そうだな、「空が泣いているようだから」とでもつければ完璧かな(くす)……どちらかといえば、お日様の下でのーんびり昼寝でもしたいね(すっと手を伸ばし窓をパタンと閉める)


ザジ>如何にも、其の査定の手が最近厳しいようなので対応を考えあぐねている所です。(如何した物でしょうね、云うと、ククっと笑う口元手で覆い)…、良いでしょう。(髪を梳く様、手をゆるゆると滑らせて)……では、君は私に如何して欲しい…?(言葉を一つ一つ、聞かせるように緩やかな速度で音を紡ぐ)

ザジ>確かに。(詩人、の言葉、耳にしてクツクツと笑んで)…今度は何に影響されたので?(揶揄る様に云いながら、笑みを収めて)

ナッシュ>さあてね、何回もやられると見える目も厳しくなるんじゃないか?(ふん、とまるで人事のように鼻で笑い)………(その手の感触を瞳を閉じて追い)……キスを……それと、俺が望んでる言葉を言ってみて……?(目を閉じたまま感覚で顔を近づけ、試すように言う)

ナッシュ>……ふと立ち寄った町の、宿屋の女の子が詩集をくれてね……お前も読んでみるかい?(肩をぽんと軽く叩き)


ザジ>…フフ、其れは「第三者」の意見ですか。……参考にしましょう?(此れ以上不貞られても困りますし?表情に微かな笑い漏らして) 素直な人は好きですよ、(啄むような軽い口付け、閉じた瞼から徐々に、唇に近付けるように落として行き)……そうですね(望むような、…小さく口の中で反芻してから)。

ザジ>……遠慮しておきますよ、それに、其れは貴方の貰った物でしょう。(肩を軽く上げると)其の好意だけで結構、です。(さらりと流し)

ナッシュ>そうそう、第三者の意見も取り入れないとな?(自分を何処かの棚に上げ)………(静かにその唇を受け、細く瞼を上げ間近のザジの睫を見、震える手で服を縋るように掴む)………わからない?(逡巡する気配にくすりと小さく笑い)

ナッシュ>上げるとは言ってないぜ?……何なら、子守唄に枕もとで朗読してやろうか?(人の良さそうないかにも「好意です」といった感じで微笑み)


ザジ>(ナッシュの口調に微かな笑みが、そのまま口を突いて出て)…嗚呼、失礼。其の通りだと思いまして。(一応、繕うように謝罪の言葉を出し) …(一度、軽く触れた後に少し深めの口付けを送って)、……貴方が望む言葉かどうかはわかりませんが…。(逡巡した表情のまま、微苦笑浮かべて)

ザジ>枕元で?(片眉上げて)…そういえば彼女もその様な事を、云っていましたねぇ…。流石は兄弟、といった所でしょうか。(ふと、口調に思い出したように漏らして)

ナッシュ>……(明らかに馬鹿にした笑いに眉間に皺が寄る)そーいうのを漏らすから査定に響くんだろうぜ?(憮然)………ん…(深い口付けに再び目を閉じさせられ)……聞きたい、な…(少し乱れた吐息と共に促す)

ナッシュ>――――(その切り替えしに一気に不機嫌そうな表情になり)……だったら、あいつの代わりに毎夜、毎夜……詩の朗読してその感想まで聞いてやるよ(恩着せがましく後尾を強める)


ザジ>……(クク...)分かっているのに直せないんですか、在る意味難儀な性格で。(揶揄って再び小さく笑うと) ……、貴方だけ、ですよ。(何が、とは云わず唯一言、耳元に呟くように落とすと)

ザジ>(不機嫌な顔、意に介した風も無く変わらぬ顔で見遣ってから)…夜位はゆっくりと眠りたいですから。彼女同様に、遠慮させて貰います。(指で再度、眼鏡の位置を修正するとクルリと、踝を返して)

ナッシュ>此処まで来て性格矯正は難しいのさ(からかいに乗るまいと溜息で流し)………(感情のない瞳でその言葉を聞いて)……く、く…っ(喉の奥で笑い出し)

ナッシュ>……ま、気が変わったら何時でも言えよな?(引き止めるわけでもなく声をかける)

ザジ>其の辺りはお互い様、とでも言っておきましょうか。(耳に届く低い笑い、敢えてコメントは付けず、ツ、と手を纏めていたものの結び目を解くと)この言葉を如何解釈するかは貴方の自由、ですよ。(何時も通りの口調なり)それでは、どうぞごゆっくり…?(久し振りの布団なのでしょうから、云って、其の侭扉の方へ歩を進めて)

ザジ>(声には答えず、歩きながら片方の肩を竦めるような仕草して見せ。振り返る事部屋、無く出て行った)

ナッシュ>………………(虚ろな目で一頻り小刻みに肩を震わせ笑い)……あぁ……ゆっくり休ませて貰うさ……ザジ(噛み締めるようにその名を呟き少し跡になっている手首に口付けをして)……夢は、夢………か(疲れたような溜息をついてそのベッドに身を沈めた)

 

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いやぁ……ここまで読んだ人いるのかな(笑)本当にもう、お疲れ様って感じです(笑)隠す必要もないので言いますけどこの乙女なナッシュは私です(笑)…下でも書かれてるけど(笑)本当にもうお相手のKさん、文が上手くて…毎回、必至でしたよ(笑)そんなKさんのコメント(笑)
 

エート、コメントですか…と云うか書いて良いンすか?(笑)
ウチのザジ氏は何か見るからにやる気が無くて焦れ焦れな会話ばかりしてますがあの方、キット男としての不能ではないんですのよとザジ・キュイロス氏の名誉の為に言わせてやって下さい。
↑寧ろ其のコメントの方が名誉毀損の香りがプンプンとします
そして世間のザジナ及びナザジ像に大きく反してるんだろうなーと思いつつ其の侭の貴方で居て下さい私は好きです。(云われても)
因みに今度こその、ゆか黒茄子の出現首長くして待ってます、ハイ(笑)。
又暇な時にでも遊んでやって下さーい、……コメント、こんな感じでいいっすか?(コソっと・笑)


遊んでくれてありがとう!(><)ゆか黒茄子って貴方……(笑)また遊んでくださるのは大歓迎ですけど、何処まで期待に添えれるか(笑)もうワタクシ、アップアップですからして(笑)いや、ホント貴方のザジさんは格好良くて好きvvやる気ない所がまた(笑)でもあんまり素知らぬ顔してると……ふふふ、襲うわよ?(爆)