※HDで「焦らしプレイで、雲雀がガンガン攻めて何回かイく間、出させてもらえないディーノ」
というリクエストの元で書かせて頂きました。ありがとうございます!



1:貴方は僕の所有物



もともと溺愛している為、恭弥のする事は大抵許し甘受していたものの。
さすがに今の状況は泣きたくなりそうだった。

「っぁ…ぅ、…んんっ、ぅ…っく…、も…苦しぃ…」
「情けないね、まだ頑張れるだろう?」

もう何度目かも覚えていない。絶え間ない責めに思考は朦朧として霞んでいた。
ぐちゅぐちゅと卑猥に響く水音が、今までの濃厚な行為の証。
先に出された恭弥の精液が掻き混ざされて、粘着な音を引切り無しに立たせている。

後ろ手に両腕を縛られ、ベッドにうつ伏せになっていたディーノは状況も見えず惨状もわからなかったが、
太腿に伝う液体の感触で、相当量の精やらローションやらで濡れている事は実感していた。

「はっ…ぁ、…ぅんン…ッ…、ひ…っく」
「あなたのここ、赤く変色して大変だね。千切れちゃうかも」
「やっ…、ダメ…嫌だ。…もう痛い…、触る…なっぁ…」

足の間から手を伸ばしディーノ自身に触れる指に、大袈裟なほど身体が弾んで震える。 

快感は常に内部から与えられている。
恭弥もまた何度も感じて、絶頂を迎えて中に熱い白濁を注いでいた。
常ならば共に上り詰め、幸せに甘い快楽を共有するのに。今日はそれを叶えられない。 

ディーノ自身は膨張し赤く腫れてグロテスクに変貌していたが、それが解放される事はまだなかった。
根元をしっかりと恭弥のネクタイで縛られ、塞き止められていたのだ。
達する事が出来ないのに快感だけは高められて気が狂いそうだ。

「ぁっ…、んぅ…も、無理…はっ…く、外し…て」

涙ながらに何度訴えても恭弥は聞いてくれなかった。
それどころか獣のような格好で後ろから幾度も犯しては、中に注いでいく。
臀部を両手に掴まれ、パンパンと打ち付ける音が鳴る程に前後に律動をする。
その度に摩擦で擦れ上がった内部は悲鳴を上げるも、同時に狂おしい快感が生まれていた。

「ひぁ…、っぅん、…は…ぁぁっ!…く」
「苦しいだろうね。でも、気持ちよさそう…、どうせ中でイってるんだろ?なら出す必要ないんじゃない?」
「っぅ…や、だ…苦しぃ、…ホントに…もう、止め…、あっぁ、ァ!」

揶揄るように言われた恭弥に、僅かに残っていた思考でカァと顔が紅潮する。
ずっと出させて貰えないものの、空でイく事を知っているディーノは上り詰める感覚は味わっていた。
内部もその度に締まって、恭弥も気づいているのだろう。

「ほら…中でイけばいい、ここだろう?イイ所」
「ぁっ…んん、もうダメだ…って、ぁァっ…そこ、っ駄目、…ひぁっ!!」

前立腺の場所を硬い先端でぐりぐりと抉られると、突き抜ける感覚が全身に満たされる。 

ビクビク…と身体が痙攣し、頭が真っ白になって。中壁を思い切り締め付けた。
すると恭弥も小さく呻き、何度目かで薄くなった精を中に吐き出される。

しかし、確かに絶頂に到達したのに、ディーノの熱はどうしても冷める事がない。
開放出来ない前が苦しくて熱くて、吐きだせない欲が体中に溜まっていて仕方無いのだ。 

達したはずなのに恭弥はまだ中で動いていた。
飽きもせず何度も己が出した精液を押し込めては抜いて行く。
自身に絡みつく白濁が卑猥に視界に入って、興奮はいつまでも尽きる事はない。

「やぁ…、も…、ゆる…して…、恭弥…ぁ…」
「ふふ、良い顔…。堪らないね、縋るように見るあなたの瞳は」
「はっ…ぅ、…っく…イかせて…、お願いだから…、ぁっんん…壊れち、まぅ」
「壊れれば良い。後ろで感じれるんだから、前は要らないだろう?」

ぼろぼろと泣きながら懇願するのに、恭弥は艶笑しながらそんな事を言う。
それにはディーノも歯噛みして、そこから逃れようと腰を前に引いた。
その動きを感じ取って臀部と足を掴むと、強引に身体を回転させて正常位の格好にする。 

「ひ…、ぅぁぁっ…、はっ、ぁ…っ!」

ぐりゅ、と蠢く内部にディーノは堪らず悲鳴を上げて首を仰け反らせた。
そんな高い声にも嬉しそうに恭弥は笑んでいる。
ようやく見えた恭弥の顔だったが、恍惚とさえ見える表情にディーノはぞくりと背筋を震わせた。

「…僕のを咥えこんで、鳴いていればいいんだよ。前がなければ浮気も出来ないだろうし」
「浮気って…お前、何を…」
「少なくともそれで女は省ける。僕が入ってない時は後ろに栓でもしておこうか」

楽しげに言う恭弥に、ディーノは震えが止まらない。
独占欲なんて生易しいものじゃない気がする。
怯えた様子で自分を見つめるディーノに、恭弥は絶えず笑みを浮かべたままだ。
後ろを犯す熱いモノは激しく凶悪なのに触れる指は優しかった。

「オレは…お前だけのものだぜ…?」
「わかってるよ、あなたは僕の物だ。それを身体に刻みつけているんだよ」
「っぅ…ぁっ!…んん、…そんな事、しなくても…っ」

言葉通りに己自身を擦りつけるように、恭弥はまた腰を動かし始める。
両足を抱えて内部を抉るのに、苦しい快感が巡って思考が霞みはじめた。
変色した自身は我慢できない透明な液が滲んで溢れている。

「わかってる。…でも、これが僕なんだよ…、受け止めて」

助けを求めて見つめるディーノに、恭弥は先の言葉を受けて答えた。
ぐぐ…と身体を押し進め、涙に濡れるディーノの唇にキスをする。
そのキスはやはり優しくて、行為とのギャップに熱い涙が溢れていた。

「ぁっん…っく…は、ぅぅ…、恭弥…ぁ…」
「あぁ…、愛してるよディーノ。何もかも壊してしまいたいくらいに」

そう言う恭弥の瞳は狂気に溢れているわけじゃなくて。
愛しげに自分を見つめる、優しい瞳だった。
それを認めた時、苦しかった身体が軽くなるような錯覚を覚える。

「んっぅ…ぁっ、ァっ…恭弥、恭弥…っ、愛して…」
「うん、…幾らでも愛してあげる…」

突き動かされる身体に合わせて、オレは懸命に恭弥を受け入れて中の熱さを感じていた。 

相変わらず塞き止められたままだったけれど、体内から湧き上がる快楽に酔い始める。 

熱い恭弥の精を何度も受け止め、自分の中に恭弥が浸透していくようだ。
吐き出したら、それすらも出てしまうかも知れない。
そうか…、これで良いのか。
ずっとナカに溜めて、恭弥だけで満たされていれば良いんだ。

「ぁっん…、ぁっ…頂戴、もっと中に…」
「あぁ…良い顔になったね…。僕の、ディーノ…」

苦しさを感じる程の快感の中に浮かぶ愉悦。
どうしようもなく過敏になった身体は全身で恭弥を感じていた。
恭弥を受け入れる為だけの器官になって。
オレは恍惚と思考を蕩けさせ、恭弥の背に腕を回した。 




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2009.11.13


あれ、ラブい感じになるはずだったのに、最近のブームなのか何故か狂愛系に…?(笑)
恭弥自体、そもそもおかしいので(ヲイ)この二人ラブいようで、ちょっと変なカップルです(笑)
ついでに言うと受け止めてしまうディーノも同類。似合いの二人だと思っています。
空イキ…いわゆるドライですが、本来はこーゆうイき方はしないはずです。
ドリームだと思って、右から左に受け流して頂ければ幸いです…(笑)