「でも、お前。そのままじゃつれーんじゃねーか?」
「んー?…ま、暫く寝かせてといてくれって。放って置けば治まるから」
ディーノの身体から退いた綱吉は、リボーンの言葉には…っと振り返ると。
しっかり主張したディーノの前が半ば擡げて、先が濡れている光景が目に入る。
そんな見ては行けない様子に顔を真っ赤にさせて俯いていると。
リボーンはとんでもない事を続けて言った。
「ま、そんな事もあろうかと、もう1人教授して欲しい奴を呼んどいたぞ」
「……やあ赤ん坊。筆おろしできるって本当かい?」
リボーンが言った直後の実にタイミング良く聞こえた声に、綱吉とディーノはぎょ…っと声の方向を見る。
すなわち、窓から現れた人物へと。
「きっ…恭弥…!!」
「ワオ。あなた…何て格好してるんだい?」
ベッドから叫んだディーノに視線を向けると恭弥は目を細め、
まさしく肉食動物がするかのような舌舐めずりをして、にぃ…と微笑む。
食われる…!!と思ったのは、やはり眺めていた二人。
ただし綱吉はディーノの身に対しての事だったが。
「ヒバリは戦闘ばっかで色事に疎いんだろ?この際だから、そっちの勉強もこいつですると良いぞ」
「ふうん…、ま。別に無くても支障はないけど。この状況は美味しそうではあるよね」
淡々と言うリボーンに小さく頷くと、恭弥は呆然と寝そべっているディーノに覆い被さる。
呆けていたディーノだったが、目の前に弟子の顔が近づくと、
は…っと顔を強張らせて身体をずり下げようと腕をベッドに突いたが…
「んな…!!動けな…っ!?」
「さっきのゼリーに痺れ薬的なものが配合されてたからな。何だ?本当の弟子には教えてやれないのか?」
「……リボーン!何て事しやがる…つーか、本当の弟子だから困ってんだろぉ…!?」
今度はベッドからひょい…っと飛び降り、リボーンは振り向き様にディーノに答える。
悲壮な声で言う彼に構わず、恭弥は半分固くなっていたモノを容赦なく、ぎゅ…っと掴んだ。
「ひっ…、く…」
「煩いよあなた。大人しくしないと咬み殺すからね…」
低く唸るように言われる恭弥の言葉に、緩くしか動けない首を巡らせて見上げる。
そのままぎゅみぎゅみ…と手で自身を擦られて、ディーノは思わず小さく呻き。
それを隠すように顔を腕で覆った。
その恥らうような仕草に。
成り行きで部屋の端にリボーンと並んで座り、あわあわしていた綱吉がこっそり隣の家庭教師に呟く。
「あ…あれ、ディーノさん。何かオレん時より、すげー可愛い気がするんだけど」
「そりゃーな。あいつ気付いてないがヒバリに惚れてるからな」
「え、えぇぇ!?」
「静かにしろ。ヒバリに咬み殺されるぞ」
声を上げかけた綱吉の足をぎゅみ、と踏んで。リボーンは忠告する。
ひ…っ、と声を詰まらせて自分の口を手で覆い、気付かれなかったかとベッドを伺ったが。
何だかすでに2人の世界に入っているような感じだ。
ディーノは唐突の事であわくってテンパっているし。
そんな様子を見下ろした恭弥が実に楽しそうな笑みを浮かべている。
これ助けなくて良いのかな…と。綱吉は顔を引き攣らせる。
ディーノが自ら手を伸ばしてきた時と違い、今は合意…?なのかどうかわからない。
そんな思いのまま隣に視線を向けると。
「どうせヒバリが怖くてお前には手は出せねーだろ?考えるだけ無駄だ」
にやりと笑われ、ごもっともでございます…と、項垂れる。
「既に臨戦態勢だね…、一度抜いとく?」
「ぁ、ぁ…。やめ…、止めろって…。そんなのに触んな…」
「何で?あの草食動物は良くて僕はダメなの?」
部屋の隅にいる2人の存在はすっかり消えているのか、
モノを扱きだす恭弥にディーノは感じた声を漏らす。
それでも抵抗する言葉に、恭弥は眉を寄せた。
「仮にも、家庭教師…なのに、こんな所見せたく…っ、ん…あ、っ」
「威厳とか何とか言うつもり?良いじゃない、こっちも教えて…センセ?」
ディーノはツナとは勝手が違う自分の変化を、湾曲して捉えもっともらしい事を咄嗟に言う。
彼にしてみれば本心ではあったのだろうが。恭弥には通じないようだ。
びくつく前を数度触れた後、己の知識にある使う部分に指を持っていく。
「ねぇ、解すんでしょ?ここ…」
「……おま、マジで…。教授しろ…ってのか?」
「家庭教師ならそれくらいやりなよ。中入れて良いの?」
動かない身体、言っても聞かない生徒に諦めにも似た溜息をつくと。
もうどうにでもなれ…と、先ほどツナに手解きしていた事を思い出しながら頷いていた。
自分への返答だと悟って、恭弥はぐ…と指先を後ろに入れていく。
「んっ、ぁ…、ぁ…」
「結構入っていくものだね」
「それはさっき…ツナが…って、あ!お前…直接入れんなっ指だってゴムつけろ…汚…っ」
「それは僕の指が汚いって言ってるの?」
「ち、が…。そんなとこ、…くっ、触ったら…ぁ、ァ…っ!」
気付いて慌てるも時既に遅し。
生の指がぐいぐいと中に進んでくると、制止の声も嬌声に塗れた。
打てば響く相手に楽しげに唇を舐めた恭弥は、さらに指を押し進める。
「いーよ、直に触った方が柔らかくて気持ちいい。ねぇ、どこが感じるの?男って…いや、あなたは」
「あ…、く。そんな…手当たり次第…っんんっ、あっ…撫でまくる…っな」
「だから聞いてるんだよ。どこ?」
縦横無尽に掻きまわすよう指が円を描き。たまらずディーノは首を仰け反らせて喘いだ。
ツナの時はまだ、あっちが遠慮がちだったから示唆もできたが。
恭弥は全く手加減なく、割り広げるようぐりぐり動かしてくる。
時折当たる快感に翻弄されつつ、ディーノは何とか声を絞り出した。
それが更に自らを追い詰める事になるとしても。
「んっ、…その上の…あたり…っ…の固い…とこ」
「……あぁ、何かある。この辺?」
「ぁっ!…ぁ、ァ…ッ…ぁ、ぅっ」
「ワオ。…凄いな……」
ディーノに言われた部分をすぐに探り当て指の腹でキツく押すと。
如実に身体が跳ねて前のモノがびくびくと天を仰ぎ、震えて。感じている事を現していた。
液を先から流して濡れそぼっている滾ったソレがグロテスクなのに艶かしい。
思わず生唾を飲み込むと。
「ね…、先生。入れていい?」
「ぁ、…っぅ…、ぁ…」
「…返事ないから良いか」
一応尋ねるものの、ぎゅ…とシーツを握って目を閉じて感じ入ってるディーノは答える余裕がない。
勝手に解釈すると、嬌態で煽られ固くなっている自身を取り出し、後ろにあてがい。
容赦なく突き入れていく。
「―――ッ!!ぁっぅ…!!く…。もっと…ゆっくり…っあ」
「だ…め。我慢出来ない。…気持ちい…、っ」
恭弥は、自身の先が入ったかと思えば、吸い込まれるように身体を押し進めて行く。
絡みつく初めて体験する内部の快感に、制止など聞けようはずもない。
夢中で中に突き入れ息付く間もなく腰を動かし始める。
「ぃ、ぁっぁ!…ヤ…っめ…っ…!!恭弥…っ」
「あ…、ぁ…凄いな…。これ…気持ちいい…。これがsexってもの…?」
「そうだぞ、悪くはないだろ?」
陶酔したように感じ入った2人に混ざるよう。
すっかり忘れられていたリボーンの、この雰囲気をぶち壊す飄々とした声が聞こえ。
ディーノは唐突の介入にびくり…っ…と、息を飲んで。
恭弥はその言葉に、にたり…と口角を上げて艶笑する。
「あ、ぁ…。悪くないね。君と戦ってる時のように興奮して、気持ちいいよ…」
「これから発散できない時は、その手段もあるって覚えとくといい」
「ふ…、それが狙いかい?あいにく…、僕の欲求は果てないからね。治まるようなものじゃない」
何だか互いに普通に会話をしているが。
恭弥は相変わらず腰を動かし続け。
それに呼応するようにディーノの嬌声がバックミュージックで流れている。
何気にどうしようもなくて、その部屋にいた綱吉が。
とんでもない光景にあわくっていて。この場で一番可哀想な子になっていた。
結果からするとディーノが一番かも知れないのだが。
なんとも蕩けて陶酔しきった顔をしてる今は、全く気付いていないのだろう。
「ぁっ、ぁァ…ッ…、ぅ…んっ!!」
「それに…しても、あなたの元教え子も…、良い声で鳴く…」
「ん?…まーな。下の事もオレが教えたし」
「ふうん…、君仕込み?なるほどね…」
「…ま、後は…。満足行くまでやればいーぞ。オレ達は一旦退散する」
「へえ?最後まで見てかないの?」
「そろそろツナがダウンしそうだからな…」
キシキシとベッドを軋ませつつ会話を続ける恭弥にニヒルに笑って見せると。
部屋の隅っこでちっさくなっていた綱吉の元に向かった。
「とりあえず出るぞ」そう言って蹴り飛ばす家庭教師と共に、綱吉は部屋から脱兎していく。
「…と、言われた事だし…。存分に味あわせてもらおうか…」
「っん…は、…ぁ…っ、…も。教える事…ねーじゃねーか、こっち…!!」
「そう?…どんな体位が気持ちイイとか…、こっち触るとどうなるか…とか」
「っ!!!……んぁっ…ぅ、…ぁ!」
ぐいぐい腰を押し付けながら前のモノに触れると、一層声は高くなり。
ナカがきゅうぅぅ…と窄まって行く。
「ぅっ…、く…。なるほど…前の快感、は直に中に響くんだね…」
「あっ…ぁっ、…も…やめ…」
「止めるものか…。あなたとの戦闘はそこそこ楽しめるけど、これからは…もっと楽しめそうだ…」
熱い吐息交じりでそれはそれは嬉しそうに、艶笑し。
恭弥は新しく発見した楽しみに、夢中で沈み込んで行った。
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2008.07.13
何か乙女っぷりが…(笑)仕方ない、HDサイトなんで…願望が出てるんです(笑)
ほら、雲雀にだけちょっと…なんてね、萌えませんか(笑)
あ、ちなみにわかりますでしょうが、全くくっついてない設定でディノ無意識片思い設定。
もっとねっとり書くべきでしたかね(笑)